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[ゲンロンスクール]東浩紀「福島第一原発観光地化計画の哲学—「一般意志2.0」とその後2」第1回

CH有料
(1時間52分)

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http://peatix.com/event/18522/
すでに第3期を迎えている本講座。2011年の『一般意志2.0』を出発点にその後の展開を講義するという形式を取りながらも、かなり自由な内容の哲学講座になっている。ぼくが月に1回、哲学について語るという講座だと考えてくれればよい。

この第3期(そしておそらく第4期)では、かりにお題を「福島第一原発観光地化計画の哲学」と題してみた。『存在論的、郵便的』の幽霊論と放射能恐怖への関心は繋がっているし、『動物化するポストモダン』の人間観とダークツーリズムへの関心もまた繋がっている。『一般意志2.0』はクラウドシンクタンクの構想を用意しているし、『クリュセの魚』のワームホールゲートは、もしかしたら原子力の隠喩かもしれない(と作者自身が言うのはルール違反だけど)。なぜぼくがいま、福島に、そしてチェルノブイリにコミットするのか、その背景を語る機会はなかなかないので、これを機会に議論してみたい。
「福島第一原発観光地化計画」は、単なる福島復興プロジェクトではない、福島の問題を文化の問題として、そして哲学の問題として考えるプロジェクトである。その意味をこの講義で示したいと思う。

講師プロフィール
東浩紀(あずま・ひろき)1971年生まれ。東京都出身。哲学者・作家。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。株式会社ゲンロン代表、同社発行『思想地図β』編集長。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(講談社)など多数。2013年7月、編集長をつとめた『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β4-1』を刊行。
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