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「非モテ」であることの苦しみや痛みは、
ロボットとのセックスによって救われるのだろうか――？
AV監督、元AV女優の社会学者、そしてかつて「非モテ」に苦しんだ批評家が、
AI時代の性愛との向き合い方を、あなたと一緒に考えてみます。
セックスロボット（Sexbot）元年といわれる2018年。
数々のセックスロボットが開発され、販売が始まるなど、
テクノロジーの進歩により、人間との性行為と、ロボットとの性行為の境界が、
いま限りなく近づきつつあります。
そんな現代の、別の側面に目を向けてみましょう。
社会保障・人口問題研究所の2015年度調査では、
18～34歳の独身男性の42％、独身女性では44.2%が「性経験がない」と回答しており、
2000年以降、増加傾向にあるといいます。
また「異性と交際したことがない」と答えた
18歳～34歳の未婚男性の割合は69.8％、同様に答えた未婚女性は59.1％と、
過去の調査に対して大幅に増加していました。
セックスの経験、および異性との交際経験が無いことに、
当事者が苦しんでいるか否かについては、いったん保留するとして、
セックスや恋愛の経験が無い男女が増えていることは、事実のようです。
そしてもうひとつ。ここ数年アメリカで社会問題となっている現象にも目を向けてみましょう。
「インセル」という言葉をご存知でしょうか。
「Involuntary celibate」の略語で「不本意な禁欲主義者」を意味し、
自分の容貌を醜いと自覚し、女性達から蔑視されているせいで、
恋人ができないと信じている異性愛の男性を指すそうです。
女性への憎悪を募らせて、過激な行動に出るインセルも社会問題になっており、
今年の4月、カナダ・トロントで車が通行人に突っ込み、
10名を殺害した事件（被害者の多くは女性）の犯人も、
インセル思想に突き動かされ犯行に及んだと見られています。
「非モテ」の苦しみが過激化した結果、凶悪犯罪に至ってしまったとも解釈できます。
合理的に考えれば、
『「セックス」ができない「非モテ」の苦しみを「セックスロボット」が救ってくれる』という未来が
間もなくやってくるであろうと想像できます。
しかし本当にセックスロボットとのセックスは、
人間とのセックスの代替となりえるのでしょうか？
恋人ができない苦しみ、恋心を抱いた相手とのセックスができなかった苦しみ、
そしてどうしようもない孤独から、人間を救ってくれるのでしょうか？
そんな疑問を出発点に、
AI時代の性愛との向き合い方を、考えてみたいと思っています。
※視聴者の皆様からのご質問・ご意見をお待ちしています。
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AV監督
監督作品として『美しい痴女の接吻とセックス』『ふたなりレズビアン』『女装美少年』など、
ジェンダーを超える演出を数多く創案。
主な著書に『すべてはモテるためである』、『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』、
『淑女のはらわた 二村ヒトシ恋愛対談集』などがある。
鈴木涼美 @Suzumixxx
作家、社会学者
主な著書に『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』、
『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』などがある。
杉田俊介
批評家
主な著書に、男性たちの弱さに寄り添いながら問題と向き合い、
たとえ愛されず、承認されずとも、優しく、幸福に生きていく方法を探った男性批評
『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』のほか、
『フリーターにとって「自由」とは何か』『ジョジョ論』などがある。
▼過去の放送
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ロボットとのセックスによって救われるのだろうか――？
AV監督、元AV女優の社会学者、そしてかつて「非モテ」に苦しんだ批評家が、
AI時代の性愛との向き合い方を、あなたと一緒に考えてみます。
セックスロボット（Sexbot）元年といわれる2018年。
数々のセックスロボットが開発され、販売が始まるなど、
テクノロジーの進歩により、人間との性行為と、ロボットとの性行為の境界が、
いま限りなく近づきつつあります。
そんな現代の、別の側面に目を向けてみましょう。
社会保障・人口問題研究所の2015年度調査では、
18～34歳の独身男性の42％、独身女性では44.2%が「性経験がない」と回答しており、
2000年以降、増加傾向にあるといいます。
また「異性と交際したことがない」と答えた
18歳～34歳の未婚男性の割合は69.8％、同様に答えた未婚女性は59.1％と、
過去の調査に対して大幅に増加していました。
セックスの経験、および異性との交際経験が無いことに、
当事者が苦しんでいるか否かについては、いったん保留するとして、
セックスや恋愛の経験が無い男女が増えていることは、事実のようです。
そしてもうひとつ。ここ数年アメリカで社会問題となっている現象にも目を向けてみましょう。
「インセル」という言葉をご存知でしょうか。
「Involuntary celibate」の略語で「不本意な禁欲主義者」を意味し、
自分の容貌を醜いと自覚し、女性達から蔑視されているせいで、
恋人ができないと信じている異性愛の男性を指すそうです。
女性への憎悪を募らせて、過激な行動に出るインセルも社会問題になっており、
今年の4月、カナダ・トロントで車が通行人に突っ込み、
10名を殺害した事件（被害者の多くは女性）の犯人も、
インセル思想に突き動かされ犯行に及んだと見られています。
「非モテ」の苦しみが過激化した結果、凶悪犯罪に至ってしまったとも解釈できます。
合理的に考えれば、
『「セックス」ができない「非モテ」の苦しみを「セックスロボット」が救ってくれる』という未来が
間もなくやってくるであろうと想像できます。
しかし本当にセックスロボットとのセックスは、
人間とのセックスの代替となりえるのでしょうか？
恋人ができない苦しみ、恋心を抱いた相手とのセックスができなかった苦しみ、
そしてどうしようもない孤独から、人間を救ってくれるのでしょうか？
そんな疑問を出発点に、
AI時代の性愛との向き合い方を、考えてみたいと思っています。
※視聴者の皆様からのご質問・ご意見をお待ちしています。
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出演者 (敬称略)
二村ヒトシ @nimurahitoshiAV監督
監督作品として『美しい痴女の接吻とセックス』『ふたなりレズビアン』『女装美少年』など、
ジェンダーを超える演出を数多く創案。
主な著書に『すべてはモテるためである』、『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』、
『淑女のはらわた 二村ヒトシ恋愛対談集』などがある。
鈴木涼美 @Suzumixxx
作家、社会学者
主な著書に『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』、
『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』などがある。
杉田俊介
批評家
主な著書に、男性たちの弱さに寄り添いながら問題と向き合い、
たとえ愛されず、承認されずとも、優しく、幸福に生きていく方法を探った男性批評
『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』のほか、
『フリーターにとって「自由」とは何か』『ジョジョ論』などがある。
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